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第24話 「ドラゴン攻略作戦(前編)」
N:西暦2210年、新宇宙戦艦ヤマトは、太陽系にせまるサルガッソーを消滅させ、
危機を救った。反宇宙へと突入したヤマトとガルマンガミラスを、アナザーヤマトと
ダーデル艦隊が襲う。デスラーの協力で何とかそれを振り切り、スサノオ本星まで
ワープしたヤマトだったが、目の前にイザ兄妹の巨大要塞「イザドラゴン」が現れ、
オロチ玉という灼熱エネルギーで機関部を溶かされてしまう。
デスラーはデスラー機雷によって、アナザーヤマトを撃破した。
一方、スサノオから脱出すべく脱出船を入手しようと企てたトチローとタケルだったが、
再びスサノオ兵に捕まってしまい・・・
〜デスヤマト艦内〜
スサノオ兵に銃を突きつけられて歩かされる二人。
タケル:おじちゃん、ごめんなさい。僕のせいで・・・。
トチロー:坊主、気にするな。男はな、最後まで諦めちゃいけないんだ。わかるか?
タケル:うん。
トチロー:必ずチャンスはある。それまでがまんするんだぞ。
タケル:わかったよ。
〜ヤマト・機関室〜
真田:古野間!どうだ?
古野間:技師長!これは俺たちじゃどうにもならんぜ。高熱に耐えられる装備は
持ち合わせてないんだ!
真田:うーーむ。
機関部員:エンジン出力低下!
山崎:メインエンジンを停止しろ!このままでは波動エンジンが持たんぞ!
北野:真田さん!
真田:北野!
北野:とりあえず航行に支障がない限り、補助エンジンだけの操行で行きましょう。
これ以上、エンジンの温度上昇が進むと、波動エンジンが爆発する危険性が
あります!
真田:ありえるな。何とかこの発光体の熱を冷ます方法がないものか・・・。
北野:あります!
真田:?
〜コスモゼロ〜
古代:こちら古代、ヤマト、どうした?
揚羽:こちらヤマト。艦長!ヤマトは予想もしていない敵の発光体の攻撃にあっているんです!
古代はコスモゼロからオロチ玉を発射するイザドラゴンを見る。
古代:あれか!発光体は八つの頭のような部分から発射されているぞ!
次郎:やはり、あの光る物体はあのバケモノから発射していたのか!
〜ヤマト・機関室〜
北野:ハイドロコスモジェーン砲の原理を応用して作った冷却ビームですよ!
真田:そうか!あれが使えるか!
北野:早速、準備します!
真田:急いでくれよ!
〜要塞イザドラゴンの後方宇宙空間〜
コスモタイガーがまた一機撃墜される。
加藤:くっそー!!
古代:これでもくらえ!!
波動着火弾を発射するコスモゼロ。
DOCCAANNNN!!!
コスモジャガーが一度に3機撃墜される。
滑空するコスモゼロ。
加藤:艦長!
古代:波動着火弾だ!真田さんが開発してくれたんだよ。
こっちで半分引き受けよう!残りは2人1組で挟み撃ちにしろ!
加藤:了解!
坂本:すげえ武器だぜ!もう好きにはさせないぞ!椎名!後ろを頼む!
椎名:了解!
坂本機と椎名機に挟まれて逃げられなくなる敵コスモジャガー。
椎名:仲間の仇!
椎名、敵機に照準をあわせる。
椎名:発射!
BABYUUUUNNNN!!!
DOCCAANNNN!!!
波動着火弾を発射する古代。
DOCCAANNNN!!!
古代:(早くヤマトに戻らなければ・・・。)
〜ヤマト・第一艦橋〜
機関部員:(モニターから)波動エンジン出力さらに低下!
山崎:航行は補助エンジンも厳しくなってきた。おまけに主砲やパルスレーザー砲は使えん!
南武:それにもちろん波動砲もか・・・。
太田:エンジンが使えないのに、エネルギー充填なんて出来っこない!
次郎:あんなバケモノ相手に身動きが取れなくて、波動砲が使えないなんて、
話にならないじゃないか!
〜要塞「イザドラゴン」〜
イザナミ:兄上、ヤマトは武器が使えず完全に沈黙しました。
イザナギ:ナミ!高速爆撃機を発進させろ!息の根を止めるのだ!
イザナミ:はい!高速爆撃機、発進!
イザドラゴンから出撃していく高速爆撃機。
〜ヤマト・第一艦橋〜
古代:(コスモゼロより通信)こちら古代、南武!聞こえるか?
南武:艦長!
古代:敵のコスモジャガー隊はなんとか撃滅した!これからヤマトに向かう!
南武:早く帰ってきてください!ヤマトが大変なんです!
古代:みんな、落ち着くんだ!現在使える武器を全て使って凌いでくれ!
南武:わかりました!
太田:波動カートリッジ弾なら使えるんじゃないか?
次郎:艦首魚雷、煙突ミサイル、側面ミサイルも使えます!
揚羽:前方に敵爆撃機!
南武:ヤマトは簡単に死なんぜ!俺達の底力を見せてやる!
高速爆撃機からミサイルが発射される。
ミサイル、ヤマトに命中する。
DOCCAANNNN!!!
乗組員:うわああああぁぁぁぁ!!
艦内アナウンス:左舷被弾!
DOCCAANNNN!!!
乗組員:うわああああぁぁぁぁ!!
艦内アナウンス:右舷前方にも被弾!
南武:艦首魚雷、波動カートリッジ弾、連続発射!
〜要塞イザドラゴンの後方宇宙空間〜
古代:加藤!コスモタイガーをヤマトに急行させてくれ!
加藤:全機、ヤマトを援護する!
坂本、椎名:了解!
古代:(待っててくれよ〜。)
魚雷もカートリッジ弾も高速爆撃機にかわされる。
揚羽:ダメです!相手の動きが速すぎて、ミサイルかわされました!
南武:くそー!!
完全にエンジンが停止するヤマト。
〜ヤマト・機関室〜
機関部員:エンジン、完全に停止!
機関室の壁を溶かし始めるオロチ玉。
真田:北野!まだか!発光体が機関室に入るぞ!
機関部員:波動エンジンが溶けてしまう!
真田:この暑さでは我々も持ちません!全員に宇宙服を着用させるんだ!
機関部員:わかりました!
真田:間に合わんか!
〜スサノオ帝国・中央医療施設〜
スタッフA:捕虜が逃げたぞ!
スタッフB:なんだって?まだ動ける身体じゃないぞ!
医療施設から抜け出し、デスヤマトへ走る古代守。
フラフラになりながらも、デスヤマトにもぐりこむ。
長い闘病生活からか、顔には髭が伸びている。
通路に隠れ、スサノオ兵に後ろから飛び掛って倒して銃を奪う。
古代守:(とにかく脱出用の飛行機を探さなければ・・・。)
倒れているスサノオ兵の無線機から声。
スサノオ兵:(無線の声)デスヤマト、Yブロックの21番通路、巫女様確認。
捕虜3名もおります!
守:巫女様?捕虜?・・・。
デスヤマトの通路を走る守。
高速爆撃機の上空に突然現れる戦闘機。
急降下して高速爆撃機を攻撃する戦闘機。
DOCCAANNNN!!!
〜ヤマト・第一艦橋〜
揚羽:敵の高速爆撃機の真上に戦闘機隊が現れました!
太田:ワープインしてきたぞ!
揚羽:これは!! ガルマンガミラスの艦隊です!
次郎:デスラー総統か!
太田:デスラー戦法!
戦闘機の爆撃で高速爆撃機が爆発する。
DOCCAANNNN!!! DOCCAANNNN!!!
〜デスラー艦・艦橋〜
デスラー:第一、第二空母、雷撃艇、発進!ヤマトの前に立ちはだかる邪魔者を追い払え!
空母から雷撃艇が発進していく。
ワープ光線でワープアウト。
コスモゼロ、コスモタイガーも参戦。高速爆撃機が次々爆破されてゆく。
ガルマンガミラスの雷撃艇、高速爆撃機の頭上にワープインしてきて攻撃。
DOCCAANNNN!!! DOCCAANNNN!!!
雷撃艇、次々と高速爆撃機の頭上にワープインしてきて攻撃。
DOCCAANNNN!!! DOCCAANNNN!!!
〜ヤマト・第一艦橋〜
南武:助かった!
太田:我々も苦しめられたデスラー戦法が、味方になるとはな!
山崎:機関室!ガルマンガミラスの援護が来た!コスモタイガーも帰ってきたぞ!
〜ヤマト・機関室〜
機関部員:やったぜー!
真田:これでしばらく時間が稼げるぞ!
北野:真田さん!
ハイドロビーム砲を担いで機関室に入ってくる北野と空間騎兵隊。
真田:待っていたぞ!
北野:これがうまく行けば、今まで蓄積されているエネルギーは使用可能になります!
真田:頼んだぞ!
〜デスヤマト艦内・ユキとミコの隠れている部屋〜
エノラ参謀長:ここか!?
スサノオ兵:突入しろ!
部屋へ突入するスサノオ兵。
ユキ:あなた達!!(ミコを抱き寄せる)
エノラ:巫女様をこちらに渡してもらおうか・・・。
タケルとトチローに銃が突きつけられる。
ユキ:タケル!
トチロー:ユキさん、すまない。俺がついていながら。
ミコ:(テレパシーで)タスケテ!タケル!
タケル:(ミコちゃん!)
エノラ:息子がどうなってもいいのか?
ユキ:・・・
エノラ:おとなしく巫女様をこちらに渡すのだ。
タケル:(ミコちゃん・・・)
ミコ:(タケル・・・!!)
N:ヤマトの前に現れたイザ兄妹の要塞「イザドラゴン」。
その恐るべきオロチ玉によってエンジン停止するヤマト。
果たしてヤマトはオロチ玉を攻略できるのか。
ユキ、タケル、トチロー、ミコは・・・、そして、古代守の運命は・・・。
つづく