index宇宙戦艦ヤマト〜再びの艦〜>第18話 「激闘!ヤマト対ヤマト」

第18話 「激闘!ヤマト対ヤマト」

N:西暦2210年、ヤマトはサルガッソーの太陽系接近を阻止し、   謎の敵の正体を解明するため、銀河系中心部へ向けて発進した。   地球艦隊を全滅させたルバルス艦隊の反粒子砲を、新兵器の連射波動砲で撃破した   ヤマトだったが、その前に立ちはだかったのは想像もしえない敵艦の姿であった。 〜ヤマト・医務室〜 アナライザー:先生!!佐渡先生!!大変デス!! 佐渡:なんじゃい!騒々しい。お前の大変はあてにならんからのう。 アナライザー:冗談ジャアリマセンヨ!ヤマトガ・・・ヤマトガ・・・。 佐渡:ヤマトがどうしたんじゃ? アナライザー:ヤマトガモウ1隻・・・。 佐渡:なんじゃと? アナライザー:ヤマトソックリ・・・ヤマトガモウ1隻・・・。 佐渡:一体どうなっとるんじゃ? 〜ヤマト・第一艦橋〜 古代:これは、ヤマトじゃないか。 太田:そんなバカな・・・。 次郎:もう一隻、ヤマトが存在するなんて・・・。 古代:ビデオパネル、拡大投影。 太田:見ろ、あのマーク! 相原:あれはアンドロメダにそっくりだった敵と同じマークだ! 次郎:敵もヤマトを持っていたというのか。 古代:もしあれがヤマトと同じ戦力だとすると、厄介だぞ。 南武:ヤマト対ヤマト! 揚羽:そんなことって・・・。 太田:艦長!アナザーヤマトの艦首にタキオン粒子が集中し始めました! 南武:艦首波動砲を撃とうとしているんじゃないか? 古代:なに?? アナザーヤマト、艦首波動砲発射口にタキオン粒子集中。 〜スサノオ本星・牢獄〜 警備兵A:おい!こっちの捕虜も脱走したぞ! 警備兵B:まずい!こう続けて逃げられては、俺達の責任問題になるぞ!       何が何でも捜し出して捕らえるんだ! 捜索に走り回るスサノオ兵。 〜スサノオ本星・ドックへの通路〜 トチロー:奴等、焦っているな。こっちだって何が何でもあの船に乗り込んでやる。      あれに乗ればきっとあいつに会える! 警備兵A:おい!こっちにいたぞ! トチロー:ちくしょう!まったくしつこい奴等だ! 走ってドックの方向へ逃げるトチロー。 〜ヤマト・第一艦橋〜 南武:こちらも応戦しましょう! 古代:ダメだ!さっき連射波動砲を使ったばかりだ! 山崎:エネルギー充填には少なくとも1時間はかかります。     しかも、今機関室が・・・。 南武:くっそー!!! 〜ダーデリア・艦橋〜 ダーデル:ルバルスの仇だ。死ね、ヤマト!       アナザーヤマト、波動砲発射用意! スサノオ兵A:アナザーヤマト、艦首をヤマトに向けました! スサノオ兵B:波動砲エネルギー充填完了! ダーデル:発射10秒前!       10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、 BOWAANNN!!! 発射寸前、アナザーヤマトに激しいエネルギー弾が着弾。 ダーデル:どうしたんだ! スサノオ兵A:正体不明の敵から攻撃を受けました! ダーデル:なに?くそー、大事な時に。 〜ヤマト・第一艦橋〜 古代:どうした? 太田:アナザーヤマトが攻撃を受けているぞ! 相原:艦長、入電です。アナザーヤマトを攻撃している船からと思われます。 古代:ビデオパネル、チェンジ。 デスラー:ヤマトの諸君、久しぶりに会えてうれしいよ。 古代:デスラー!君だったのか! デスラー:アクエリアスの水柱を絶つ為に自沈したヤマトが、再び復活したのか。 古代:ああ。ヤマトは蘇った。 デスラー:見た所、船の損傷も激しいだろう。ここは私が援護する。       ワープでここから離脱するのだ。 古代:ありがとう、デスラー総統。 ヤマトの周囲にデストロイヤーが護衛に付く。 〜ダーデリア・艦橋〜 ダーデル:いったい、あれはどこの艦隊だ? スサノオ兵:現在、調査中です。 ダーデル:あと一息で波動砲を発射というところを邪魔しおって。       あの艦隊に向けて拡散波動砲発射用意! スサノオ兵:はっ!拡散波動砲発射用意! 〜ヤマト・第一艦橋〜 古代:次郎!今、まともに敵と交戦したらヤマトはもたない。     デスラー総統の言う通りここはひとまずガミラス艦隊に任せて、     この戦線から離脱しよう。 次郎:艦長、わかりました。ワープ準備! 古代:デスラー総統。我々はこれより艦体の補修可能な地点までワープする。     申し訳ないが後を頼みたい。 デスラー:承知した。ガルマンガミラスに立ち寄ってくれ。       我が母星で船を直すといい。 古代:すまない、デスラー。この恩は忘れない。 デスラー:古代、我々は共に闘った同志だよ。       さて、邪魔な連中を片付けることにしよう、では後程。 〜ダーデリア・艦橋〜 スサノオ兵:拡散波動砲発射! PICANNNN、DOWAOOUUN かなりの打撃を受けるガミラス艦隊。 後退するガミラス艦。 〜デスラー艦・艦橋〜 デスラー:全艦、デスラー艦の背後に廻れ!       タラン!ハイパーデスラー砲、発射用意! タラン:総統、発射準備は完了しております。 デスラー:さすがだな、タラン。 デスラー:ガルマンガミラスの恐ろしさ、思い知るがいい!       ハイパーデスラー砲、発射! PICAAAANN、DUAUUUUN デスラー砲を受けダメージを受けるダーデル艦隊。 ダーデリアとアナザーヤマトはワープアウトする。 〜デスラー艦・艦橋〜 タラン:アナザーヤマト、ワープしました。 デスラー:逃げたか。 タラン:ワープ明け地点を計算中!ヤマトを追いますか? デスラー:タラン、追うな。あれはヤマトではない。 タラン:は? デスラー:ヤマトには心が通っている。人間の血が通っているのだ。 タラン:あの艦には生命反応がありませんでした。 デスラー:・・・。 〜ヤマト・医務室〜 古間野:先生!徳川がやられた! 佐渡:た、太助か! 古間野:佐渡先生!ここへ連れては来たが、もう手遅れだよ! アナライザー:太助、太助!・・・、手遅レカ・・・。 佐渡:古間野!手術もせんで諦める気か?まだ、微かだが息をしとるじゃないか! 古間野:!!さすが佐渡先生!!宇宙一の獣医だ! 佐渡:アナライザー、手術台に運べ。 アナライザー:ハイ! N:ルバルス艦隊を連射波動砲で打ち破ったヤマトの前に立ちはだかったのは   アナザーヤマトだった。   アナザーヤマトの主砲にヤマトの艦尾は大破し、徳川太助が負傷した。   ヤマトの窮地を救ったのはガミラスの総統デスラーだった。   ダーデル艦隊は、デスラー砲の前にダメージを受け、アナザーヤマトと共に   ワープで逃げ去った。   スサノオ本星で牢獄から脱走したトチローとは、いったい何者なのか。   太陽系に迫るサルガッソー。急げヤマトよ!その脅威が地球に最接近し人類滅亡まで、   あと100と15日、あと115日しかない。 つづく