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第22話 「悪魔の星、スサノオ星」
N:西暦2210年、新宇宙戦艦ヤマトは、太陽系にせまるサルガッソーの磁場を無効にする装置
AMSをガルマンガミラスから受け取り、早速、空間騎兵隊が磁場発生装置へのセットに向かった。
そこに敵戦闘機隊が現れ、古野間たちを襲う。
〜コスモタイガー・加藤機〜
加藤:空間騎兵隊が危ない!援護しろ!
敵戦闘機へ向かうコスモタイガー。迎撃する。
DADADADADAUNN!!!
敵戦闘機、迎撃をかわし、コスモタイガーを攻撃する。
かわす加藤。敵戦闘機を迎撃する。
DOCCAANNNN!!!
爆発する敵戦闘機。
古野間:助かったぜ!さすが加藤隊長だぜ。
サルガッソー磁場発生装置から池垣と古野間にレーザー銃が
発射される。
BABYUUUUNNNN!!!
池垣:卓、危ない!
間一髪でレーザーをかわす古野間。
古野間:これじゃあ近づけねえじゃねえか!
坂本:こちら坂本!古野間さん、ちょっと下がってくれ!俺が邪魔者をどけてやる!
古野間:頼むぜ!
坂本機、反転して磁場発生装置のレーザー銃の発射口に照準をあわせる。
セット完了、レーザーを掃射する。
BAAAANNNN!!!
加藤:いいぞ!坂本!反対側にもレーザー銃の発射口があるはずだ!
椎名:そっちは私が行きます!
椎名機、磁場発生装置の反対側に回り、レーザー銃の発射口に
レーザーを掃射する。
BABAAAANNNN!!!
また宇宙空間から飛び出してくる敵戦闘機。古野間達を攻撃
してくる。
坂本:しつこい奴らだ!これでもか!
敵戦闘機を迎撃する坂本。
DOCCAANNNN!!!
爆発する敵戦闘機。
坂本:よっしゃー!!
反応端末をセットする古野間。その反対側に反応端末をセットする池垣。
池垣:AMSセット完了!
空間騎兵隊が磁場発生装置から離れる。
加藤:坂本!椎名!空間騎兵隊がコスモハウンドに帰り着くまでは油断するなよ!
坂本、椎名:了解!
〜ヤマト・第一艦橋〜
真田:セットは成功したようだ。
空間騎兵隊がコスモハウンドに帰着する。
池垣:ふ〜っ!助かったぜ!今度こそ死ぬかと思ったぜ。
古野間:そう簡単に死なせませんよ!古代艦長が言ってたでしょう?
絶対に生き抜こうって!
池垣:ああ、そうよな!
コスモハウンドの窓越しに、宇宙空間に漂う敵戦闘機の残骸が見える。
古野間:一体この闘いはいつまで続くんだよ・・・。
こちら古野間、AMSのセット完了しました!
真田:(モニターから)よし!古野間、まずメインスイッチのつまみを
いっぱいまで上げるんだ。それから、セットしたAMSの数を入力する。
古野間は真田に言われた順番で操作してゆく。
古野間:こうか?
真田:ゲージが赤まで行っていればOKだ!
古野間:いいぜ!
真田:そうしたら、コスモハウンドを制御範囲内いっぱいまで遠ざけろ!
池垣:よし!
コスモハウンドが磁場発生装置から離れてゆく。
真田:カウントダウン!
古野間:10、9、8、7、
見守るコスモタイガー加藤、坂本、椎名。
ジワリと汗をかく池垣。
ゴクリと唾を飲む空間騎兵隊の隊員たち。
古野間:6、5、4、3、2、1、0、スイッチ、オン!
古代:(地球の、太陽系の運命が掛かっているんだ・・・頼む!)
固唾を呑んで見守る真田、相原、南武、太田、山崎、次郎、揚羽。
磁場発生装置に稲光が走る。
ヴィーンビービービーヴィーンヴィーンビービービー
磁場発生装置の発光体が急速に点滅し始める。
〜ヤマト・第一艦橋〜
真田:見ろ!磁場が弱まっていくぞ!
空間の歪みが消えてゆき、サルガッソーの闇が消えて行く。
古代:サルガッソーが消えて行くぞ。
次郎:これで太陽系が飲み込まれるのは回避出来ましたね!
揚羽:これで地球は救われるのね。
〜コスモハウンド〜
古野間:やったぜ!
池垣:命がけでやった甲斐があるってもんよ!
真田:???
消えて行くサルガッソーの後ろから、徐々に見え始めるバウンダリーの光。
〜ヤマト・第一艦橋〜
次郎:あれは・・・。
太田:あれがバウンダリーか?
真田:平行宇宙への入り口だよ。
南武:なんだか地獄の扉って雰囲気だな。
古代:アナライザー!向こう側の宇宙空間の分析を頼む。
アナライザー:わかりました!ヤット出番ガ来タ。
ピコピコピコピコウィーンピコピコウィーン
相原:艦長!そろそろ反宇宙の入り口に近づいていて、地球との交信が出来なくなります。
古代:あとどれぐらいだ?
相原:3分が限度です。出力が足りません。
スクリーンに伊藤長官が映る。
古代:長官、たった今サルガッソーが消滅しました。ガルマンガミラスのAMS装置で
磁場発生装置の機能を停止させました。
伊藤:そうか!これで太陽系は救われるぞ。
古代:これよりヤマトは、ガルマンガミラス艦隊と反宇宙の敵母星に向かいます。
伊藤:うむ。藤堂相談役の容態だが・・・。
映像途切れる。
古代:相原、どうした?
相原:限界です。通信不能になりました。
古代:・・・。
アナライザー:反宇宙側ノ分析ガ終了シマシタ。時間軸、空間ノ歪ミハ アリマセン。
座標軸ノズガ 若干見ラレマスガ、航行ニ支障ナシ。タダシ、バウンダリーノ
入リ口ノ開閉ニハ タイミングガアリマス。
太田:それはどういう意味だ?
真田:つまり、生き物のように呼吸しているんだよ。
古代:呼吸?
真田:そうだ。息を吸っている時にしか入ることが出来ない。
次郎:それじゃあ、敵は俺達の入ってくるタイミングがわかるってことですか?
真田:そういうことだ。
古代:よし、そうとわかれば戦闘配備のまま突入するしかないな。
(艦内マイクに向かって)総員、戦闘配備!総員、戦闘配備!
艦内に戦闘配備のサイレン。WEEENNNN!!! WEEENNNN!!!
古代:相原、デスラーにつないでくれ。
相原:了解。デスラー艦、デスラー艦、こちらヤマト。
デスラー総統:古代、サルガッソー消滅作戦、お見事だったな。
古代:ありがとう、デスラー総統。君達のAMSの技術はさすがだよ。
デスラー:役に立てて良かった。しかし、本番はこれからだ。
古代:ああ、わかっている。
GUEEEENNNNN!!!
古代:なんだ?
〜デスラー艦・艦橋〜
デスラー:タラン!バウンダリーの入り口が閉まり始めた。全艦、バウンダリーへ突入せよ!
タラン:はっ!全艦、突入開始!
〜ヤマト・第一艦橋〜
古代:デスラー艦に続け!
バウンダリーの入り口から次々に反宇宙へ突入する艦隊。
ヤマトも吸い込まれるように入っていく。
バウンダリーの光が小さく縮まっていく。
バウンダリーが閉まっていく反宇宙。
〜ヤマト・第一艦橋〜
太田:バウンダリーが閉まって行きます。
次郎:もう後戻りは出来ない・・・か!
揚羽:左舷前方に敵艦確認!
太田:アナザーヤマトです!
古代:おでましか?ニセモノめ!!
相原:デスラー総統より入電!
デスラー:(ビデオパネルで)古代。ここは我々に任せて、先に行け!
古代:デスラー!!しかし!!
デスラー:スサノオ星に辿り着くまでは、出来るだけ傷は少ないほうが良い。
そして早く妻子を救い出すのだ!
古代:重ね重ねすまない。
デスラー:うむ。このニセモノを蹴散らして私もすぐに追いつく。
古代:アッコ!敵の母星までの航路計算は?
揚羽:今すぐにでもワープできます。
古代:次郎!
次郎:了解!敵母星までの中間地点へ一回目のワープに入ります!
古代:お、お前達・・・。
真田:(古代を見ながら)うむ、もう安心だな、古代。こいつら、成長したよ。
古代:ええ。
次郎:ワープ!
BOWAAANNN、DOCCAANNNN!!!
ガルマンガミラスに着弾するアナザーヤマトの波動カートリッジ弾。
〜デスラー艦・艦橋〜
タラン:波動カートリッジ弾です。本当にヤマトとまったく同じ武器を持っているのか。
デスラー:いや、ヤマト以上の武器、拡散波動砲もある。
タラン:うむむ。
デスラー:しかしヤマトの強さに比べれば比ではないわ!
タラン:?
デスラー:旗艦を探すのだ!アナザーヤマトは、操っている旗艦を叩けば
糸の切れた操り人形同然。
タラン:はい。
波動カートリッジ弾がガルマンガミラスの空母や駆逐艦に着弾してゆく。
BOWAAANNN、DOCCAANNNN!!!
タラン:総統、我が方の艦隊は、かなりのダメージを受けております。
デスラー:第一、第二、第三艦隊に連絡しろ!それぞれデスラー砲の発射できる旗艦は
温存し、出来るだけ広範囲に分散して戦うのだ!
タラン:はい。
デスラー:決して密集してはならん。全滅はガミラスの死を意味する。
タラン:・・・。
〜ダーデリア・艦橋〜
スサノオ兵:ガミラス、アナザーヤマトの波動カートリッジ弾で沈黙!
ダーデル:いいぞ!これより一歩も奥には行かせぬ!
スサノオ兵:ヤマト、ワープで消えました!
ダーデル:なに?逃げたか!
スサノオ兵:追いますか?
ダーデル:いや待て!先にガミラスを叩く!
スサノオ兵:はっ!
ダーデル:アナザーヤマト、ガミラス艦隊に向けて波動砲発射だ!
スサノオ兵:アナザーヤマト波動砲発射します!
目の前の計器にデータを打ち込むスサノオ兵。
艦首をガミラス艦隊に向けるアナザーヤマト。
スサノオ兵:拡散波動砲発射!!!
PICAAAA、DAUUUUUUUN
〜デスラー艦・艦橋〜
タラン:敵の拡散波動砲だ!全速離脱!
アナザーヤマトの拡散波動砲のエネルギーの束に巻き込まれていくガミラス艦隊。
ガミラス兵:うわあああぁぁぁぁ!!!
次々と爆発炎上してゆくガミラス艦。
BYUUUuuuuunnnn!!!
ワープ明けするヤマト。すぐに連続ワープに入る。
BYUUUuuuuunnnn!!!
〜ヤマト・第一艦橋〜
次郎:ワープ終了!
揚羽:目標の反宇宙銀河のNW座標LKブロックの3番惑星、前方に確認。
灰色に濁った惑星の姿。
古代:あれが敵の母星なのか。
アナライザー:ソウデス、マチガイアリマセン。アレガ確カニ”スサノオ本星”デス。
南武:地球になんか似てないじゃないか!
真田:確かに同じ進化を辿った星には見えんなぁ。
N:バウンダリーでヤマトを待ち構えていたダーデルを振り切り、ヤマトはついに
敵、スサノオ帝国の母星へと到着した。しかし、ヤマト乗組員の前に姿を現した
敵母星は、地球とはまったく似ていない環境の星であった。
アナザーヤマトとデスラーとの激闘の行方は・・・。
急げヤマトよ、ユキとタケルを救う日は近い。
つづく